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本物対談Vol.7 「なぜ、映像で伝えるのか」

執筆者の写真: 三井所健太郎三井所健太郎

更新日:2024年11月14日



「 右も左も。宗教も国籍も関係ない。

ただ、今の平和が紡がれた歴史の上にあることを忘れないでほしい。」

その想いから

主演に鈴木田氏。監督に霞氏を据え、

英霊顕彰プロジェクトがスタートしました。


第2弾ショートフィルムの公開を前に、

私たちがなぜ映像を通して戦争を伝えるのか?


発起人の鈴木田氏、

Honmono協会代表の三井所氏、

監督の霞氏にて本音対談を行いました。


戦争という敏感で賛否が生まれやすいテーマだからこそ、

リアルな想いをお伝えしたいと思います。


対談は熊本の杖立温泉会館にて行われました

英霊顕彰プロジェクトが生まれたきっかけ


三井所

鈴木田さん、本日はよろしくお願いします。


鈴木田

よろしくお願いします。

三井所

まずは鈴木田さんが何をされている方か。

改めて教えてもらってもいいですか?

鈴木田

はい。

人力屋という建設会社を8年ほど経営しています。


プロジェクト発起人の鈴木田 遵澄氏

ただ、「商売やって稼げばいい」ではなく、「社会にどう貢献ができるのか」が1番大事だと思っています。具体的には保護観察所の協力雇用主をやって、前科のある若い子とか、少年院や刑務所から出てきたばっかりの子を雇い入れています。


三井所

確かに人力屋は若い子たちが多いですよね。


鈴木田

更生というと偉そうですけど、そのお手伝いをしていますね。

それ以外にも、熊本地震や、その前の人吉の水害支援など。熊本を土台とした社会支援には積極的に参加していますね。


実際の支援の様子


三井所

なるほど。「社会貢献」が一つのベースとして活動されているんですね。

そのような中で英霊顕彰プロジェクトが立ち上がりました。発足はいつでしたか?

鈴木田

ちょうど2年前ですね。

三井所

社会支援のベースとしては理解できますが、方向としては全く異なるジャンルですよね。プロジェクト発足のきっかけを教えていただけますか?


鈴木田

はい。

本プロジェクトを始める最初のきっかけになったのは、イギリス陸軍が「第二次世界大戦で亡くなった兵士を忘れるな。」という内容の映画を発信したことです。


■実際の映画作品


それを見た瞬間に「戦勝国側のイギリスでさえ、戦争で亡くなった人のことを忘れちゃいかん」という風に思っている。政府が映像を作るくらいなので、そういう危機感がある状況なんだと。


三井所

あの映像はイギリス政府が作った映像だったんですね。

意外でした。


鈴木田

そうなんです。

戦争で負けた日本はその何倍も戦没者に対する意識というのがタブー視されています。だからこそ、日本でこそ作らないといけないなと。映像を見た瞬間にそう思い、動き始めました。

三井所

なるほど。

とはいえ、日本で戦争の話題はとてもセンシティブですよね。

鈴木田

おっしゃる通りです。

日本は軍人・民間合わせ310万人の方が亡くなってます。そして戦争にも負けました。その痛みが大きすぎて、戦争の歴史に対して直視できないような風潮になっているのかな、と感じています。


三井所

腫れ物に触るような感覚ですよね。


鈴木田

はい。

兵隊だけで210万人亡くなってるので、その家族や親戚がまた何十人といるわけで。そういう悲しみが日本中に溢れていたんだと思います。


三井所

愛する人を失う。連鎖する悲しみもありますよね。


鈴木田

戦争は確かに良くないです。アレルギーが起きるのもすごく分かるんです。