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伝説の和太鼓集団、鬼太鼓座が10月22日に小田原公演を開催!

更新日:2021年11月5日

「すごい体験をした!波動を感じた。」

「厄を落としてもらったような気がする。」


各地で行われる鬼太鼓座の公演会場で”お客様アンケート”を実施すると、このような言葉が多く並ぶ。

「聴く」「見る」では収まらず、「体感」と言いたくなる鑑賞体験。

舞台から放たれるのは、「音」の一言では表現しきれない「波動」。


空間を、身体を、心を揺さぶる本物の「波動」とは・・・?


待望の小田原公演を間近に控えた鬼太鼓座。地元出身の木下直人さんへのインタビューを交え、その魅力をご紹介します!


■鬼太鼓座とは

『鬼太鼓座』は、1969年、故・田耕(でん たがやす)の構想のもとに集まった若者たちにより、佐渡で結成。「走ることと音楽とは一体であり、それは人生のドラマとエネルギーの反映だ」という「走楽論」を活動の根源とし、現在に至るまで世界中で演奏活動を行っているプロ創作和太鼓集団です。


 最近では、9月20日に東京スタジアムで行われたラグビーワールドカップのオープニングセレモニーで、『鼓童』とコラボレーションしたパフォーマンスが話題を呼びました。



 鬼太鼓座の座員は、富士・東秩父・会津にある鬼太鼓座合宿所で共同生活を送っています。毎朝6時からの10kmランニングに始まり、共に学び鍛錬を積み重ねる生活を通して、舞台表現の基礎である心身に磨きをかけています。


■座員・木下直人


1988年10月7日 神奈川県小田原市出身


「いつかは自分も鬼になりたい」

鬼太鼓座の次世代を担う『木下直人』31歳、地元・小田原公演に懸ける想いとは。


----鬼太鼓座の演目の多くでバチを握る木下さんですが、和太鼓との出会いはどのようなものでしたか?また、鬼太鼓座へ入ったきっかけについて聞かせてください。


木下:和太鼓は小田原の母校相洋高校で今年創部30周年を迎えた相洋太鼓で始めました。15代目部長でした。鬼太鼓座については、尊敬する先輩(3代目岩田太郎先輩)が鬼太鼓座へ入っていた事で知りました。鬼太鼓座への入座は2012年、現在7年目になります。

 

 入座のきっかけは大学卒業後に過ごした1年半のアメリカ生活で得た「一度きりの人生、やりたい事をやる」というチャレンジ精神です。帰国して、2ヶ月足らずで憧れの鬼太鼓座へ入座しました。


 現在、舞台では、ほとんどの演目で演奏しています。演奏の際意識していることは、「わざとらしくしない」、「一生懸命やる」。いかに自分を出しきれるかが勝負です。同じ舞台に立つ先輩にテクニック、表現力で劣るので、先輩方の胸を借りて自分の全てを思い切りぶつける。ごめんなさい、骨は拾って下さいという自分勝手なマインドでやっています。


 あくまでも自分の芸を研くことが仕事ですが、演奏以外では後輩とのコミュニケーションや舞台づくりなどの仕事も出来るように努力しています。


----座員の皆さん一人ひとりの、孤高の力強さと強靭なチームワークを兼ね備えていらっしゃる印象に重なります。

鬼太鼓座の皆さんは日々厳しい鍛錬を積んでいらっしゃると思いますが、木下さんの場合、モチベーションはどんなところにあるのでしょうか。


木下:入座当初は鬼太鼓座を教えてくれた太郎先輩よりも長く続けること、早く舞台へ立てるように全てを覚え、吸収することがモチベーションでした。


 入座3年目にフランス国営放送の密着取材で個人を取り上げて頂いた時に「限界を広げる」、「木下直人とという人間を広げていく作業」という言葉が出てきました。


 今は正直なところ自分にとって何がモチベーションかわかりませんが、自己研鑽に没入していたその時の考えが奥底に流れているモチベーションかもしれません。


---真摯にご自身と対峙するストイックさを感じます。さて、そんな木下さんのtwitterを見ると、自己紹介欄に「いつかは自分も鬼になりたい」と書いていらっしゃるのが印象的です。その真意を聞かせてください。


木下:入座してからとにかく鬼太鼓座を知りたくて、先輩の話、田さん※1 の話、記事を読みました。「鬼」という言葉が印象的で、自分が憧れてきた先輩方の生き方、演奏はまさに鬼だと思いました。


 一丁前に鬼太鼓座座員として演奏していますが、自分が思う本当の鬼太鼓座の生き方、演奏には程遠いです。いつかは自分も胸を張って鬼太鼓座ですと言えるよう、人を超えた鬼になりたい、そう思っています。


---ありがとうございました。それでは最後に、この記事をお読みの皆さまへメッセージをお願いします!


木下:初めて鬼太鼓座の演奏を見たとき、感想が言葉にできませんでした。それは何度見ても変わりませんでした。


「よくわからないけど、とにかくすごい」


 こんな言葉でしか表せず、こんな言葉では表せない。鬼太鼓座の演奏は理屈ではありません。

和太鼓をみる、演奏をきくのではなく、是非とも鬼太鼓座を体感して下さい。


---10月22日に小田原市民会館で開催される鬼太鼓座公演にご来場の皆さまは、これぞ「本物」!と感嘆されることでしょう。

私自身も公演を楽しみにしております。どうもありがとうございました!

※1 田耕(でん たがやす)…鬼太鼓座の創設者。「鬼太鼓座とは」の欄を参照。



【鬼太鼓座 小田原公演 詳細情報】