top of page

ホンモノガタリ Vol.5 矢嶋 巧

更新日:2021年11月5日

イルミス株式会社 代表取締役

価値あるものを、価値のわかる人へ届ける。

それが僕のやりたいこと。




取材日:2020年6月19日

聞き手:大竹 一平(MtipCreative(株)代表)

文:浦田 結衣(Honmonoチャレンジメンバー)


今日も元気に“イルミスTシャツ”を着てきたやじーさん。


明るくて表情豊かで、撮られた自分の写真はフリー素材。

どこにいても輪の中心にいるムードメーカー。

人一倍細かいところも見ていて気が利くし、いつもイキイキしていて人生楽しそう。


だけど、どこか掴めない印象があって、何をしているかと言われればよく知らない。

そんなイメージを持っているのは私だけではないはず。


今回は聞き手の大竹さんの言葉を中心に、書き手である私、浦田がインタビュー中に思った(けど言わなかった)言葉を()内に表現してみました。


柔道。野菜の競り人。営業代行。SNSコンサル。人繋ぎ。

今回の取材でやじーさんの実態が明らかになるのか。

文担当の私、責任重大。いざ。


大竹 やじーってもともとそういう性格だったの? 声でかくてうるさくてうるさくて。


浦田(それ、気になる。幼い頃はやじーさんみたいな人がクラスに1人はいたけど、大人になるにつれて弾ける笑顔とか底なしの明るさとか、みんなどこかに置いてきながら大人になっちゃうイメージ)


矢嶋 小学生くらいからこういう性格です。でも、うるさいっていう意識は……、いまもないですね。ここ2年くらいで「自分はこういうキャラだな」ってわかってきましたけど。


大竹 小学生のときとか、クラスの中で結構目立ったでしょ。


矢嶋 目立ってました。人気者というよりは、率先してみんなを遊びとかに巻き込んでましたね。後先考えず、振り返らず。とりあえずみんなを動かして、つまんなかったらやめればいいやって。考えないからリーダーじゃないけど、考えないからなんでも飛び込めるんです。



柔道するときは、僕だって考えますよ。


矢嶋 柔道は中1からやってました。背伸びしてチャレンジする性格で、ダメなことも多いけど、たまにうまくいく。高校で世田谷区に行ったんですけど、高校3年間で国士舘に1回も勝てなくて。試合の時は一瞬で、いつ負けたかもわからない。


大竹 そういうときって、怖くないの? 柔道って直接組むじゃん。


矢嶋 怖いですよ。怖いですけど、戦わないとわからないです。見た目でわかるっていうよりは組んだときにわかります。大抵は、勝てるか負けるかわからないけど、様子見ます。


大竹 やじーも様子見るんだ。


矢嶋 はい、柔道のときは考えます。


大竹 柔道のときは考えるんだ。これ大発見だ!


浦田(ちなみに今回の取材で大竹さんがいちばん嬉しそうだったのはこの大発見のとき。今回のハイライト)


矢嶋 負けたくないから。勝ったときの気持ち良さを知っちゃうと、麻薬みたいなものなんですよ。


大竹 やじーって潔さがあるよね。変に強がったりしない。


矢嶋 柔道を始めるまでは「言い訳」ばかりでした。柔道を始めてから、勝ちの喜びも、負けの痛みも知りましたね。高校のときは授業に行って、部活に行って、そのあと夜は街の道場に行ってました。


大竹 柔道が好きなんだ。


矢嶋 好きですね。大学入って週5、6で柔道部行ってました。高校1年生で柔道部に入ったとき、2、3年生より僕のほうが強かったんです。僕が2年生の時に、柔道部の先輩全員辞めちゃったんですよ。僕に勝てないから。それで、団体戦出られなくなっちゃいました。

 「強ければ良い」って思ってたんですけど強い人は中身もしっかりしているし、無駄に力を振るわないって気づいたんです。力が強くても上には上がいるし、柔道をやってない奴に威張っても虚しいだけだって。


大竹 なんか武道家っぽいね。


矢嶋 殴り合いの喧嘩とかはしたことないです。父親にも殴られたりしますけど、僕のほうが強いから絶対殴り返さないです。柔道2段持ってて、一応僕もプロなんだなと。大人の世界と日本一を高校のときに体感できたので、街の道場に行ったことと世田谷区にいたことはすごく良かったなって思いますよ。