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執筆者の写真佳奈 松本

Honmono対談Vol.8 「SNSを見たこともなかった私が、Twitterをはじめて本を出し、Amazonランキング1位をとった話。」

更新日:2023年9月13日





「SNSで結果を出したいけれど、どうやったら良いんだろう…」とお悩みの方も多いと思います。


今回は、そのような方に参考になるお話をインタビュー形式でお届けします。


お話を聞かせていただいたのはHonmono協会でTwitterのコンサルティングをさせていただいた河内 崇典(かわうち たかのり)さん。


河内さんは自分らしく地域で暮らせる社会を目指す「NPO法人み・らいず2」、福祉の若手人材の採用と育成をサポートする「一般社団法人FACE to FUKUSHI」の代表を務められています。




実は河内さん、もともとSNSを見たことがなかったそうなんです。 それなのに、Twitterで発信をはじめて1年ほどで本を出版することになり、またその本がAmazonの書籍のランキング1位(※)を獲得

一体、どうしてそんな成果が出せたのでしょうか?


インタビューはオンラインで行いました


<インタビュアー:松本佳奈 (Honmono協会 SNSコンサルタント)>

※2022/9/5 社会福祉関連書籍




本当は自分がSNS発信をしなくては、とずっと思っていた


松本:どうしてSNSでの発信を始めようと決意されたのですか?


河内:「み・らいず2」では、年間200人ほどの学生がガイドヘルパーなどの形で、活動に関わってくれているんです。 これからさらに多くの人を巻き込んでいこう、となったときに、学生のみんながInstagramでの発信を始めたんですね。


学生ボランティア用のみ・らいず2のWebサイト


松本:たしかに、学生さんたちにとってSNSは情報収集ツールとして不可欠なものですもんね。


河内:その時に、学生が頑張っている様子を見て、本当は自分もSNS発信をやらなければいけないのになぁとどこかで思っていたことに気が付いたんです。


松本:なるほど。


河内:実は、ブログはやっていたんです。 被災地のことを発信しようと思ってはじめて、⾃分なりに真剣に続けていました。残念ながら、あんまり読まれていなかったんですが。 なので、どうせならちゃんと見られる場所に書きたいな、と。 そういった理由から、SNSをはじめようと決意しました。



いざ、はじめようと思ったときのハードル

松本:SNSをはじめようと決意してから、実際に始めるまでに何かハードルはありましたか?


河内:まず、Instagramなのか、Twitterなのか、TikTokなのか、何のメディアを選べば良いのかというところから分からなくて(笑) そんなときに、SNSの他の仕事をすでに依頼したことがあったHonmono協会さんにコンサルに入ってもらいませんか?とスタッフから言われたんです。


松本:たしかに、SNSを見たこともないとなると、どれが自分に合っていそうかも分からないですよね。


河内:最初は、アイスクリームの写真をアップしたら人気者になれるんじゃないか?みたいなイメージがあって、Instagramをやりたかったんですけどね。(笑)




松本:たしかにInstagramのほうが素敵なイメージはありますよね(笑)


河内:でも松本さんから「河内さんは絶対Twitterが向いてますよ」と言われたので、アドバイス通りにやれば成功するはずだと信じてTwitterをはじめることにしました。


コンサルをしていただいて、ターゲットやコンセプトを明確にすることが大切だと分かりました。 それらをどう設計すれば良いのかという資料もいただいたので、それを持って長野の山に3日間こもったんです。


松本:えぇ…長野の山で何を!?


河内:一切デジタルなものを遮断して自分が改めて、だれに、何を伝えたいのか、というのを考えました。


Twitterでの発信をはじめてぶつかった壁

河内:そして、1/11の11:11に発信をスタートしたんです。


松本:満を持して!




河内:ただ、Twitterはブログと違った部分があって、苦労しました。


松本:どんなところですか?


河内:文字数制限です。ブログなら、書きたいだけ書くことができますが、140字以内にオチまでもっていく、というのがものすごく難しくて


松本:わかります…!


河内:なので、最初はスタッフに文章チェックをしてもらっていたんですね。 ただ、スタッフが毎日確認するのが大変だということになりまして。


松本:確かに(笑)


河内:そこで、オンラインで文章の添削を変わりにやってくれる、子ども向けの作文教室の先生をスタッフが勝手に探してきたんです


松本:子ども向け?


河内:子どもみたいな文章を書いているからちょうどいいんじゃないかと思ったようですね。 先生も、大人の文章添削は守備範囲ではなかったんですが、「面白そうだから」という理由で仕事を受けてくれたんです。


松本:面白いですね。


思いがけない出版のきっかけ

松本:出版のきっかけは思いがけないものだったんだとか


河内:そうなんです。その作文教室の先生が、添削をしているうちに、ツイートに共感を持ってくれて


松本:なるほど。


河内:私の背景についても気になってネットで調べてくれて。 そうして、福祉学部生でもないのに大学生4人で福祉のNPOを立ち上げていたりとか、そこでは熱意のある学生が多く活動しているとか、いろんなストーリーを知ったそうです。


松本:それがきっかけだったんですか。


河内:先生も、福祉系のボランティアを学生の時にされていたことがあったそうで、共感するところも多かったようです。 「ぜひ、社会にもっと広く伝える方法として、本を出しましょう」「Twitterばかりやっている場合じゃないですよ」と言われ、本づくりをサポートしてくださいました。


松本:発信でまず先生の気持ちを動かしたことによって、出版へとつながったんですね。 そして、出版のプロモーションも私たちの方で一部コンサルさせていただきましたが、見事結果が出てAmazon1位(※)を獲得されましたよね。 本当におめでとうございます!


河内:Twitterをはじめたところから、出版した後までありがとうございました。


本はこちら▼




継続できている理由

松本:私が河内さんの一番すごいと思っているところはやっぱり「継続力」です。 発信を始めてから、毎日欠かさず発信されていますよね。


河内:発信自体は、ブログ時代から、10年以上続けていたんです


松本:10年以上…毎日…すごすぎます!!歯磨きみたいに習慣化されているものなんですね。


河内:歯磨き以上ですね。トイレに行くくらいのイメージです(笑)




松本:生理現象レベルなんですね。 Twitterも絶対毎日更新されていますもんね。 もともと何かを続けることは得意だったんですか? 河内:いえいえ、本にも書いたんですけど、私は小3から宿題もしたことがないようなタイプだったんですよね。 なので、まさか365日続けられるとは自分でも思ってもみなかったですね。


松本:発信なら続けられたんですね。


河内:自分のための日記なら、いつでもやめるんですけどね。 やっぱり継続できているのは「社会に届かない声を届けていかなければいけない」という使命感から来ているんだと思います。


松本:発信って、途中で目的が分からなくなってしまって辞めてしまう、という人も多いんですよね。 河内さんの場合には、目的意識はもちろんのこと、「使命感」という強い感情があるからこそ、続いているんですね。


共感を呼ぶツイートのコツ

松本:個人的に、河内さんのTwitterは自然体な魅力があるなと思っています。 派手ではないけれど、つい読んでしまうような。 ツイートを作る時に、どんな工夫をされていますか?


河内:「これ数万いいねとかもらえるんじゃない?」って狙って投稿したものはあまり反応がよくなくて。


松本:あるあるですね。


河内:なのであまり面白さは狙わずに「あの人が言ってたあの言葉良かったな」と、自分の感情に響いた気づきを素直にシェアすると、共感をしてもらえるのか、いいねが多くつきますね。




松本:そうなんですね。 河内さんのツイートは本当にエンゲージメントが高いんですよね。 きっと、そうやって等身大で発信されているからこそ、深い共感が得られているんだと思います。


河内:フォロワー数は伸びていないんですけど、自分らしく発信できているとは思っています。


松本:今まで私がコンサルとしてご支援してきた中でも、意外とフォロワー数って関係ないですよ。 等身大でついつい共感してしまうようなツイートをしている方には何かしらの形で結果がついてきていることが多いと思います。


出版以外で、発信による成果

松本:そんな共感の多いツイートを続けられたことで、直接知らない人からも反響はあったりしましたか?


河内:福祉系サークルに所属する大学生から、「本を読みました。とても共感したので、一度お会いできませんか?」というDMが来て、今度会うことになりました。


松本:もともと、福祉に関わる若者や福祉の仕事を志す学生に発信を届けたいということでしたよね。


河内:そうですね。ターゲットとして設定していたところにちゃんと届いたな、と。 Twitterで発信していなかったら絶対に出会えない人に出会えたのは嬉しかったですね。


松本:Twitterをやっている方だと、なんだかオープンな感じがして、若い方からもアプローチしやすくなるというのはありますよね。


河内:そういった若い方を応援したいというのも発信の目的の一つなので、何かを感じてもらえたらいいなと思っています。

前は「たくさんの人に発信が届いたらいいな~」と思ってしまっていたんです。 ただ、Twitterの設計をコンサルしてもらったり、本を出すことになったりしたことで、誰に届けたいかが明確になっていきました。


松本:たしかに、まず、誰に何を伝えるためのものなのか、というのは一番コンサルするうえで意識してもらうところですね。


河内:いかに「伝える人を絞って明確にすることが大事か」ということを教えてもらい、よくよく考えたときに、やはり一番届けたいのは、社会のために何かしたい若者だな、と思ったんです。 何かをはじめたいけれど、躊躇している人に、一歩踏み出すきっかけや気づきになるような発信ができたらこの上なく嬉しいな、と。


松本:素敵ですね!


抱え込んでいたものを捨て、新しいものを取り入れる勇気

松本:いま、SNSなどで発信をはじめるかどうか迷っている人に、伝えたいことはありますか? 河内:抱え込んでいるものを捨てる勇気を持った方が良いということですね。


松本:どういうことですか?


河内:知らないことをはじめるときは、だれでも恐る恐るだと思うんです。でも、実際はじめてみたら、色んな人が支えてくれるので、そんなのは杞憂に終わるものなんですよね。


松本:なるほど。


河内:ブログを辞めるのが怖かった時の自分を思い出すと、今となっては大笑い、という感じですね。 「お前、この後すごいことになるよ」と当時の自分に言ってあげたいです。


松本:10年以上育ててきたブログですもんね。 それは確かに勇気がいりますよね。


河内:SNSは自分にとってまさに「未開の地」でした。 でも、そこに足を踏み入れたことによって、いろんな出会いがあって。 結果的に想像もできていなかった自分になれたことはありがたいなぁと思っています。


笑いもたびたび起きる楽しいインタビューでした!


【河内 崇典(かわうち たかのり)】 NPO法人み・らいず2代表理事。1976年大阪市住之江区出身。 大学時代に障害をもつ男性の入浴介助に携わったことをきっかけに、仲間とともにサークルを立ち上げ。以降、大阪を拠点に障がい児・者、子ども ・ 若者の支援活動を続けながら、社会福祉領域における課題解決に挑む事業体の設立にも携わる。 NPO法人edge代表理事、一般社団法人FACE to FUKUSHI共同代表。近畿大学非常勤講師。 愛読書は『キン肉マン』。座右の銘は「へのつっぱりはいらんですよ」。


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